黙々と・・・
さて、前回のブログにて弊社の基はサービスであるとお話しましたが、本当にこのサービスという業務内容は操業当時と全く変わっていません。
現代の私達の生活の中に、この『冷凍機』は必要不可欠と言っても過言ではありません。
身近なところで言えば、一家に一台は必ずある冷蔵庫、エアコンしかり、飲食店では業務用冷蔵庫やウォーターサーバー、自動車業界ではカーエアコン、大きな工場では機械を冷やす為のチラーなどの冷水装置、普段口にするバターなどを固めるのにも、コーヒーをフリーズドライするのにも冷凍機が使用されています。
医薬品の製造や保管、大学などでの研究施設、携帯電話の基地局、駅のコンピューター室なども冷凍機や空調機で温度管理されています。
この様に様々な物作りは冷凍機の存在無しでは成り立ちません。
なぜエアコンは冷えるのか?なぜ暖房は暖かくなるのか?ご存知でしょうか?
ただ単に取付や施工出来る業者はいくらでも居られますが、その原理や冷凍の理論、仕組みを理解しサービスやメンテナンスまで出来る業者はごくごく、本当にごく一握りしか居ません。
その為には機械の構造、原理、機械の制御電気まで理解しないといけないので、弊社の従業員は一人前になるのに最低でも5~10年近くかかります。
と型ぐるしい話はこれぐらいにして・・・
先日も久しぶりに圧縮機交換作業を行いましたのでご紹介します♪
大阪に本社のある『N工業』様よりのご依頼で、弊社からお近くの『Y製パン』様での作業です。
今回は空調機の圧縮機が壊れたとの診断で、本体と基盤、電磁開閉器等の交換です。

冷媒回収をしてからの交換作業。
ご存知Nちゃんも、もうだいぶん仕事に慣れてきて、作業の手順もかなり覚えて来てくれてます。

はい、真空を引いて問題なく完了です♪

圧縮機交換の仕方を教えながらで、普段使いなれない頭を使ったのでお腹が空いたのでしょうか?
お昼前にはNちゃんが工場内の水路で泳いでいる鯉を物色してました(笑)

そしてお次は環境試験装置業界では一流所の『O熱学』様よりのご依頼で、試験装置の空調機ベアリング交換に行ってきました♪
年間通して常にお仕事は頂いており、空調機の更新やユーティリティー配管の更新、機械架台製作など、多岐に渡るお仕事をさせて頂いております。
今回は某大手住宅メーカー『Dハウス』様の環境試験装置整備の一環です。
家が丸ごと入る部屋を作って、この写真の天井に見えるのが日射装置と言って太陽光による熱を再現する設備で、左に見える青色の装置は台風などの暴風雨を再現する装置です。

空調機といってもこの様にバカでかいエアハンの様な空調機で、これで室内を-30℃とか、逆に+40℃とかの環境にして、その中で耐久試験などをします。

まずはプーリーやベアリングの解体取り外しから・・・

モーターも分解してベアリング交換します。

低温用のグリスを塗り込み交換です。


とこんな一風変わった仕事もNEXTの得意とする分野だったりします♪

はい、お約束の記念撮影♪
決して空き巣に入ろうとしてる下着泥棒ではありません(笑)
そして先日は大阪の某パンメーカー様の冷蔵庫が冷えないとの事で冷媒漏洩調査に行ってきました。

この日は漏れ箇所が見つからなかったので、様子をみて後日再調査です。
漏洩調査といえば、お客様より「どうも冷媒が漏れてるみたいなんだけど、調査はこっちでやるから、足場を組んでくれない?」と、なぜか??のご依頼(笑)
場所は六甲アイランドにある、神戸土産では有名な『Kプリン』の工場様です。
甘~い、とてもいい匂いがしてました♪

立体倉庫の中の冷却器からの漏れで、足場が悪いので仮設足場を組立て。
いつもの精鋭鳶集団、Y組の登場です!

さすがに慣れたもので、しっかりと手すり付きの足場を組んでくれたおかげで問題なく漏れも見つかり、修理出来ました。
そして同じお客様より、大阪府中央卸売市場で冷却器のドレンパン交換のご依頼。

何度も施工させて頂いている場所なので、問題なく交換して・・・

ドレン配管の取り合いが悪いのでフランジをTIGで溶接してくれるのは、弊社大番頭のKくん♪

はい、角度も問題なく完了です♪
まるでスナイパーの様に鋭い目つきで漏れ確認しているのは、この夏より弊社のメンバーに加わってくれたHくんです(笑)
お次はNEXT創業後、初のマイナス50℃の部屋の工事です。
こちらはまたまたロケット空調の『N興業』様よりのご依頼。
私は会社員時代に-50℃は経験は何度もあるのですが、若い子達には未体験の工事となり、楽しみにしなから作業開始。
今回は小さな部屋ですが、さすがに-50℃ともなると断熱パネルも150mmとなり、そこへ部屋とは不釣り合いな大型の冷却器を吊り込みます。
冷却器本体だけで300kgあるので、パワーリフターを用意し・・・

弊社の皆は毎度の事なのでひょいひょいっと難なく吊り込み。

躯体から吊り下げているのは前室の冷凍機ですが、その左のNちゃんの頭部ほどあるのが-50℃室の配管になります。
デカイ!!


今回は設置、配管、防熱のみのご依頼でしたので、真空を引いてこれにての引き渡しでした ♪
そしてお次は以前に施工した南港の現場で、シートシャッターのセンサーが結露して誤動作をするので、結露防止対策にファンを取り付けるとの事で、作業を行いました。


この様に定温倉庫(低温)にはどうしても結露が付き物で、解消方法はヒーターを入れたりファンを回したり、除湿器を設置したり・・・ケースに合わせた施工法があり、独自のノウハウを持たないと解消は難しいです。
お次は先日のブログにも登場した、弊社から歩いていける『T酒造』様でポンプの更新作業です(毎回毎回何をさせてくれんねん?って感じですが(笑))
現場が重なっておりBチーム二名しか行けないので、雨の中ですがユニックを持ち込み、まずは既存の撤去から。
この後基礎が強固過ぎて急遽ハツリ機を持って来て基礎をはつりーの・・・

ステンレス配管なので、雨の中ではアルゴン溶接が出来ないので外して会社へ持ち帰り配管の取り回し変更し・・・

先に作っておいた鉄骨架台と配管を持ち込みーの・・・
合流してくれたAチームと全員かかりで終わらせました~

この様にNEXTでは製作、現地作業すべてを一貫して自社で行います。
いかがでしょう?
改めて本当に色んな仕事をしてるな~っと自分でも感心しますが、こういう何でもやってくれる業者って、あってもいいと思います(笑)
お陰様で相変わらずお仕事の依頼の電話、見積は絶えず、三田の物流倉庫新築に岐阜県の食品工場新築2件、滋賀県で超大型製氷装置の配管工事と、年末に向けて物件が盛り沢山!
人材は欲しいけど、弊社の場合は誰でも出来る仕事でもないし、先にも述べたよう人材育成にも時間がかかります。
それより何よりまず物作りが好きで、人と接して一緒に楽しく仕事をしてくれる人材でないと弊社は採用しません。
お金はそれに後からついてくる物だと思ってます。
さて、だんだん寒くなって来ましたが、今年も残すところ三か月少しです。
最後まで体調を崩さず、皆元気に頑張ってくれる様にラストスパートへ向けていきますよ~!!
